新しい生活始まる!
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独り言
コロナウイルスの足音がそこまで迫っている今日この頃
いろいろ考えて新しい生活が始まった
離れて暮らす家族の感染を心配する日々
これまで毎日30人を越える子供達を見守る生活から
髭親父とたんぽぽ探知犬カリンだけの生活になった
そう、先日 長年勤務していた学童保育を退職した
故郷の年老いた母親をはじめお世話になった叔父叔母も皆、高齢になっている
そんな中、嬉しいことに新しい命の誕生もある
実家や子供達がわたしの力を必要とする時が来ている
だからここで一旦、働き方を変えることに決めた
わたしの中ではそこに至るまでにそれなりに時間もかけ、納得してラストの日を迎えたけれど、子供達はそうではなかった
わたしが辞めることを伝えたのは辞める日の前日だった
今しかないというタイミングで「先生は明日が最後になります」と伝えた
その瞬間に号泣する子がいた…
まさかの展開になってしまったけど…明日も会えるから!と言ってなだめた
…
これまで沢山の先生が去った
けれど「さよなら」を言って去った先生はいなかった
先生っていう立場なのに…
わたしはそんな終わり方をしたくなかった
だから子供達にはちゃんとお話をして辞めることを伝えた
子供達に何か説明をする時はいつもより少し大きな声で注目させる
「先生からみんなにお話があります」
すると子供達はちゃんと話を聞いてくれる
子供達との信頼関係を築くのにどれだけの時間がかかったのだろう…
春、入学式前のこと
数日前まで保育園でお昼寝をしていた新一年生を朝から預かり
お絵かきや折り紙、工作、文字をなぞることなど
その子にあわせて明るく楽しく時を過ごした
一緒にお弁当を食べてお母さんがお迎えに来るまで大勢の子供達を見守った
ずっとそばを離れない子もいた
先生と一緒にお弁当を食べたいと言ってくれた
お勉強していたら居眠りしてしまう子もいた
小学校に入学前の子供を預かる春休みは子供にとっても先生にとっても大切な時間だった
学校が始まると時には学校にお迎えにも行くこともあった
「集団下校」の日は住まいの地区ごとに分かれて集団で下校する
学童保育に通う子供達はそれぞれの学童保育ごとに集まって学童保育の先生と下校する
そんな時はわたしの姿を見つけて大きな声で「〇〇せんせー!」と声をかけられた
学校が終わると、一番になりたくて走って帰って来る子もいれば
泣いて帰ってくる子もいた
宿題もしないでお母さんに会いたいと泣く子もいた
いつもそんな不安を抱えている子供達に寄り添ってきた
「何か困ったことがあったら何でも先生に言ってね」と言ってもそれはハードルが高く、言いたいけど言えない子が大半
だからこちらからそれを見つけてあげないといけない
戸惑っている子供を見つけて、声をかけて解決してあげるとホッと安心する
そんなことを毎日毎日繰り返してきた
ひとりひとりの子供を見守るなかでだんだんと個性を見つけることが出来て来る
やんちゃな男の子も居れば、やんちゃな女の子もいる
言葉で言えないから手や足が出る子もいる
目を離すと王様になる子もいる
王様は本当は王様じゃなくて、家でも学校でも我慢しているから学童で王様になっていることもある
でもそんなことをしていたらお友達が遊んでくれなくなることを学習する
いつもひとりぼっちの子も…
自分が子育てをしていた時は全く余裕がなかったけれど、長く生きて来たことと
自分の子供ではないことで冷静に対応できたのだと思う
ラストの日、保護者の方からも沢山の素敵な言葉をいただいた
ご夫婦で挨拶に来てくださった方もある
子供達からも思いがけないプレゼントを貰って泣いてしまった…
この素敵な贈り物を一生懸命に作ってくれていたこと その日薄々気付いていたのだけど…
「先生、このお部屋入っちゃダメ!」とか
「あ、〇〇先生来た!」とか(笑)
もう可愛くて可愛くて~♪
あと一時間ほどでみんなが帰ってしまうという頃に
残っている子が集まって大きな声で「ありがとうございました!」って言ってくれてコレを受け取って…
嬉しくて感激で泣いてしまった…
ただただ嬉しかった
もうどれくらいの年月流したことがないであろう感激の涙!
今こうして文字にしていてもウルウルしている…
子供達との時間は本当に大切な時間だった
楽しかったことも大変だったこともひっくるめて素敵な時間だった
この素晴らしい経験を生かせる時がきっと来ると信じている
子供達は退職ではなく卒業と祝ってくれた!
新しい明日へのお祝いの日だった
素敵な時間をありがとう!
ありがとう!
ありがとう!
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