みんなで描いた皆既月食

2022年11月8日

たくさんの人々が夜空を見上げて天体ショーを楽しんだ。

もちろんわたしも首が痛くなるほど夜空を見上げた。

そこにはこれまで見たことの無いような色の月がポッカリ浮かんでいた。

時間的に放課後児童クラブでの勤務を終えて帰宅した頃からショーは始まっていた。

11月にしては温かい夜だったこともあり、たくさんの子供達も赤い月を見ていて

翌日「昨夜のお月様観た？」と聞くと

「みたー」「赤かったー」「家族で一緒にみたー」と一斉に昨夜の様子を話しはじめてとても盛り上がった！

そこで「昨日のお月様、絵の具で描いてみない？」と提案すると

予想通りに「描く！描くー！」と声が上がりそのまま工作のテーブルに移動して作業が始まった！

勤務している放課後児童クラブは画材が豊富にあって自由に使えるのがGood♪

丸められた用紙を机の幅いっぱいに広げてカットしてまずは夜空を描く。

ここに色画用紙を使ってしまっては面白くもなんともない。

「昨日観たお空って何色やった？」

「真っ黒やった？」

そんな質問をしながらパレットに黒と青の絵の具を置いた。

「先生ー青も使うの？」

「使ってみて～」

「暗くなってくるお空って真っ黒じゃないよね？青を混ぜたら夜のお空にならないかな？塗ってみて～」

「わかったー」

大きなテーブルの幅いっぱいの白い紙

テーブルを囲むこどもたち。

残念なことにあまり太い筆がなく…こどもたちは忙しく筆を運ぶことに！

時間とともにお稽古で抜けるこどもがいたり

お迎えが来たりで最後はふたりの一年生が一生懸命に塗っていた。

赤で月を描きたがったけれどそこは我慢してもらった。

まずは背景の夜空を仕上げて乾かしたかったから。

次の日にまた大勢のこどもたちと赤い月を描きたかったから。

ボトボトに塗られた黒い絵の具をお水の筆で伸ばすこどもがいたり

黒い絵の具がついたまま青い絵の具をすくって絶妙な夜の色を作り出すこどもも。

パレットの黒と青が混ざりそのまま塗る筆もあれば

水をたっぷり含ませて塗る筆もある

こどもの数だけ夜の色がある

黒と青だけの夜の世界が見事に仕上がった。

残念ながら夜空だけの画像は無い。

使ったあとはおかたづけ。

スマホを出す余裕もなく絵の具と水入れの片付けをした。

明日のために。

次の日、パレットには赤と黒の絵の具を出した。

一昨日観たお月様は真っ赤ではなかったよね？

こどもたちもそのあたりは言わなくても理解していて

赤と黒を混ぜた１年生が迷いもなく大きな○を描いた。

夜空のど真ん中に描こうとしたから「このへんに描いて！」とだけお願いをした。

それにしても迷いのない筆！

完成した月がその様子を表していると感じる。

ここでも赤をたっぷり塗るこども、水でのばすこどもがいてあのなんともいえない赤い月が完成した。

ミッションはあとひとつ。

天王星をひとつ描いて欲しい。

あの日、自分の目でみたわけではないけど、メディアで公開されていたように

月の横に星をひとつ描いてほしかった。

パレットに少しだけ黄色い絵の具を出した。

「赤い月を見た時ってお星様見えた？」

「見えたよー」

「星描きたい！」

「描きたい！」

「描く！」

こどもたちの筆についた黄色い絵の具が

チョンチョンチョンチョン

あっという間に満点の星

皆既月食を見た次の日にみんなで話しをして

みんなで描いた皆既月食

こどもたちと絵を描いた様子を歌詞にしました。

直ぐに木村さんが曲をつけてくれました。

初音組のサイトにてお聴きください♪

「みんなで描いた」